今までの地球 と これからの地球 12

これからの地球 その一. 民のかまど

どうしたら、ストレスを感じることなく、人間も自然も地球も宇宙も共存していくことができるのでしょうか?私はそのヒントが日本の皇統というシステムの中に隠されているように感じます。

世界を見渡したときに、今でも王室を掲げる国家は存在しています。しかし、二千年を超えて皇統が存続し続けている国は日本しかありません。皇統を存続させるために日本では「宮家」をおいてきましたが、アメリカの意志で宮家は無くなり、現在に至っています。これも、日本を衰退させるためのアメリカの戦略であったことは否め無いと思います。

日本における天皇陛下というご存在は、平民を支配するものではありませんでした。その最たる事例が仁徳天皇の「民のかまど」のお話で示されています。仁徳天皇は民家のかまどから煮炊きの煙が上がっていないのを目にして、民が貧しくて食事も満足にできないことを憂いて、三年間税金を取るのをやめました。そしてご自身も質素な生活をおくります。その結果、三年後には民のかまどから煙が上がるようになりました。そして、仁徳天皇はさらに三年間、無税の状態を継続します。そしてついには天皇陛下の窮状ぶりを見かねた民らが、自ら進んでボロボロになった天皇のお住まいを修理したと伝えられています。

人民の生活をきちんと考える人物が日本を統治していた時代もあった、ということです。災害の多い日本において、統治者はお米を年貢として納めてもらい、お米を備蓄することで、万が一の時に備えてきました。上に立つものの多くは、必要以上に物資を収奪することなく、絶妙なバランスのもとに日本人の生活は成り立ってきたのです。