今までの地球 と これからの地球 13

これからの地球 その二. シナリオありき

今の世の中は情報戦の世界です。と言いますか、ナポレオンの時代から、この世を牛耳ってきたのは、情報のようです。それも、正しい情報ではなく、人々を騙すような嘘の情報です。

私は精神学に出会う少し前まではマスメディアの発信する情報を、何の疑問も抱かずに信じ込んでいました。自分の周りで起こる出来事に対しては、人が発する言葉を精査しながら、この人の言葉は大体信じてもいいかな、この人の発言に対しては違う人の意見を聞いた方がいいだろう、などとやってきたにも拘らず、です。大手メディアが発信する情報は正しい、と信じ込んでいた自分自身のことが、今ではとても情けなくなってしまいます。

大手メディアが発する情報のように、一応、世界的に認められている人物や団体が発表する情報についても、多くの人々はその情報を鵜呑みにして簡単に騙されてきました。特に日本人はそうだと思います。

例えば、グリーンピースやシーシェパードは、日本の捕鯨を徹底的に糾弾してきた団体です。しかし、日本側がきちんと声を上げることで、数年前に両団体の妨害活動は軽減したようですし、今では両団体をテロリスト認定している国もあるようです。

二十年以上前に岩手県山田町にある「鯨と海の科学館」のスタッフの方と話をした時のことを思い出します。私が「鯨の数が減ってしまったのは、アメリカが油を取るために乱獲したせいなんですよね。」と聞いたところ、その方が「そうなんですよ。」としみじみと答えて下さったことを思い出します。もちろん、そのようなことを語った展示物はなかったわけですが、その方は、鯨の数が減ったのが日本のせいにされていること、それを多くの方々に伝えられないことに、きっと忸怩(じくじ)たる想いを抱いておられたのではないでしょうか?

今皆さんが大騒ぎしている SDGs や EV 車の裏にも、反捕鯨活動家達と同じような胡散臭さが見え隠れして仕方がありません。

結局は情報操作なのです。そして、真実を伝えようとする人々の声は大きな声にかき消されてきました。そして、真実を求めようとする方々の発信がインターネット上で繰り広げられてきたわけですが、長い間、そのような方々の声は、一般の人々の耳には届きませんでした。

しかし、コロナ禍でネットを利用する人々が増えたこと、SNS での発信が当たり前になった今の世の中では、マスメディアの嘘が、次々と暴露されるようになってきました。その波は、昨年あたりから、ますます加速してきたように感じます。

きっと、大どんでん返しのタイミングが、刻々と近づいてきたからなのでしょう。