県境の山脈の雪は、もう春まで溶けないようです。毎朝、雪の白さは増え続けて太陽の光に照らされると、キラキラと眩い光景です。そして、雪の白という色は、何時まで見ていても飽きずに、心を空っぽにしてくれます。そんな中、今週は冬休みに入り朝から子どもの声を耳にしたり遊ぶ姿を目にしますと、更に空間が明るいような気がします。それだけ子供たちの波動は、元気なエネルギーでいっぱいです。
さて,2024年が終わろうとしています。この一年、確実に目まぐるしい一年であった事を記しておきます。二十年近く前に、ご神木の声に惹かれ自分の人生に向き合い目覚めることを約束として、今日まで歩んできました。そして、二十年目の節目として次なるご神木に導かれ、現在の地域にたどり着きました。2023年の冬至を過ぎると事はどんどんと運び、2024年の春分に拠点の大移動となりました。それはご神木のネットワークや、ご神木の神社とその近くの神社とのネットワークにより事は運ばれた案件の様で、決して人間心では動いていないという実感と共に、生活がスタートしました。そのネットワークの中で、桓武天皇の弟君である祟道天皇が復活をされ、新しい国作りに向けて始動した場へ、立ち会わせていただきました。
春分を過ぎたとはいえ、標高400mに満たない地形にはまだ雪がちらつくため、野菜の作付けの様子が分からずまわりを見ながら手探りで始めました。種から芽が出れば喜びはひとしおで、感謝と言う事が身体から思わず出るという毎日で、その感謝の言葉に応えるかのように、日に日に逞しい姿を見せてくれる野菜には、更に感激です。そんな中、日照り続きの夏は井戸が枯れ大慌てをしました。例年より降雨量が少ないのと山の保水力が無いことを実感しました。当たり前の水への見方も大きく変わりました。
秋分を迎えると、暑さ寒さは彼岸までという言葉の通りに気温は翌日から変わり、自然界は暦の通リに動いているのを肌で感じるようになりました。そして、からだの方が先に季節をキャッチしてることも、分かり出しました。文明の力ともいう街灯が少ないと満天の星にも出会い、大空間の中のちっぽけな自分を教えてもらったりと、今年は自然の季節と共に歩んだ実感のある年でした。
土地と会話をすれば色々な発見や情報を教えてもらい、水が良ければ野菜は美味しく、毎日のご飯は美味しいばかりです。実際に訪れる子供たちはご飯のお代わりの上に、完食です。そして、直ぐ外へ飛び出して遊び出します。草一本がゴム飛びの代わりをなし、虫が遊び相手になり、荷物の中にゲーム機が入っていても、子どもなりの世界で自然界と遊び出します。二時間近い通い道も苦にせず、楽しみにしている場があるという事は、子どもにとっても宝のように思います。心に映る大自然が、全ての仕組みの基礎であり、それが創造力の一助として育って欲しいと願います。大地あってのヒトの一生ではないでしょうか。