No.18 それでも人々は目的地を目指す 

物語宇宙にはきちんと目的地が設定されています。それは、キリスト教的に表現すると「最後の審判」、日月神示や精神学的にいうところの「最後の一厘」です。覚醒者である仏陀が至った境地は、下層に位置する神々を超えた知の領域まで達していました。いかし、イエス・キリストが十字架上で死を迎えたとき、人類の知は、仏陀の頃よりも後退してしまいます。一神教という、唯一の神を頂点とする、限られた世界の中で生きていく道を選択するのです。仏陀は神を超える段階まで到達していたのに、、、。

そして人間は神になることを目指します。一神教の神の元では、民は神の所有物です。そして、自分は神になった、と勘違いした人間は、謙虚さを失います。そして、何でも自分の思い通りの物語を実現出来ると勘違いした傲慢な偽の神さまは、知能が低下していく傾向にあるようです。

今の世の中、根拠も証拠も示さずに自己主張を繰り返す人々が、如何に多いことか、、、。けれども、全ての人間が偽神さまの主張をそのまま鵜呑みにするわけではありません。その象徴的な出来事が、2020 年のアメリカ大統領選挙で起こりました。