「一品でもよいから手作りのものを子供の弁当に入れ持ってくるように」
これは20年ほど前、子育て教室をボランティアで開催していた高田弘子さんの言葉だ。子育て教室をやるときには必ず若いお母さんにそう言って、親子の絆を重視していた高田さん。夢や不思議な体験を重ね、それを道標に暮らしの中で実践を重ねてきた。一人の若いお母さんは、手作りのお弁当を家族で共有したことがきっかけで、離婚の危機を乗り越えられたと、教室に通って本当に良かったと言った。自然と共生するアイヌの文化を知ってもらおうと、アイヌ文化研究のNPO法人も立ち上げた。現在は地元で<音楽のあふれるまちづくり>をテーマに代表として、音楽を通して人間性を高めていく活動にも、力を注いでいる。
1995年一月、夢が教えてくれるたましい誕生秘話。
自宅リビングでソファに横になっていた高田弘子さん。日中に強烈な眠気を感じて眠ってしまった、ほんの数分の出来事である。今までに見たことのない光の世界が広がっている、ここはいったいどこだろう。この場所は12次元だと知れる。その上には13次元がみえるし、さらに上には光の天井のようなものがあって、それより上には行けないような感じがする。広がりゆく光の世界の12次元から、11次元、10次元、とひとつずつ数えながら降りていく。10次元の場所で目の前に現れたのは、蓮の花の上で瞑想をしているお釈迦さまの姿だった。瞑想の邪魔をしないようにと、そっと息をひそめてその場を離れる。さらにゆっくりと降りていくと8次元に来ていた。この場所は愛に満たされ、とても穏やかな光の感覚を覚える。ふとその下の7次元をのぞき観る。なぜかわからないがそこへは降りたくないという気持ちが湧いてくる。駄々をこねる子供のような感覚にとらわれ、しばらく迷う気持ちでいると「行きなさい!」どこからともなく強い叱咤するような声が聞こえた。仕方なく7次元へと降りていくと、そこは色々な愛の感情がある処と知れた。さらに6次元、5次元、ゆっくり降りていく。5次元のところまで来ると光の地面のような感覚でストップがかけられ、それより下に降りることは出来ないような感じだ。そのため横に滑るように平行に動いてみる。すると池のような場所に出くわす。おそるおそる覗くと、真っ黒い、オタマジャクシ?と思われるようなものが無数にウヨウヨうごめいている。高田さんはそれを「たましい」ではないかと感じる。じっと眺めた。どのくらいの時間が過ぎただろう。そのうちの一つに、(これ)と決めて選んだその刹那、瞬く間にその黒い物体の中に光が入った。はたと気が付くと、そこはお母さんのおなかの中だった。高田さんは胎児としてそこに居た。まったく一瞬の出来事で、何が起こったのか、衝撃の瞬間だった。自分が選んだひとつのたましいは、光を得てお母さんのなかに入ったのである。時期を選び、親を選び、このたましいの人生と決めて、この地球という場所に生まれてきている。まるでファンタジー映画のワンシーンのようだ。こうして高田さんは生まれる前の道筋を実体験させられたのだった。やがてリビングのソファで目を開けるとそこはいつもの家族の集まるリビングの風景だった・・
