今までの地球 と これからの地球 14

これからの地球 その三. 映画の役割

日本をダメにする政策として 3S 政策というものがあります。人々の興味を Screen、Sport、Sex の3つの単語の頭文字「 S 」に向かわせることで、自分の頭で何も考えることができないようにしてしまおう、という愚民化政策のことを 3S 政策と言います。その中で、私は Screen、つまり映画についての政策を、最近まできちんと理解していませんでした。

実は一部の映画は、これから起こることを人々の頭の中に植え込むプロパガンダとして用いられてきた可能性が高いことを学びました。映画という虚構の世界を人々に見せることで、そのようなことが起こったときに「そんなこともあるかもしれない」ということを印象付けるのです。

チャップリンの映画はまさにその典型例だったみたいです。1940 年公開のアメリカ映画「独裁者」はその最たる例でしょう。また最近では、パンデミックを人々に受け入れやすいようにさせるため、エボラ出血熱を彷彿とさせるパニック映画「アウトブレイク」が、1995 年にダスティン・ホフマン主演で公開されました。後者の映画の巧妙な面は、パンデミックが起こったときに権力や実行力を握っているのが、その映画を観た世代である、というところにあります。

実際に起こった物事を題材として、民意を誘導するために作られる映画もあります。2001 年 5 月にアメリカで公開された「パール・ハーバー」がいい例として挙げられます。そして、この映画が公開された同じ年の 9 月に大きな事件が起こり、戦争が始まりました。まあ、そういうことです。

今後あり得ることとして、私は一つのシナリオを描いています。それは、宇宙人による地球への攻撃です。根拠とする映画としては「未知との遭遇( 1977 年公開)」、「ET( 1982 年公開)」、「インデペンデンス・デイ( 1996 年公開)」、「インデペンデンス・デイ・リサージェンス( 2016 年公開)」等、です。(全ての映画を観たわけではないことを、どうぞご容赦ください。)

現実面としては 2019 年にアメリカで宇宙軍が創設されました。そのうち、どこかで大きな爆発が起こって、それに対峙するために、地球は国家に縛られることなく一体となって宇宙人の攻撃に対峙しましょう、そのためには統一国家が必要です、などと言い出すのではないでしょうか?

と、SF 的な話をしてみました。こうして考えてみると、今現在、マスメディアが発信している情報をきちんと精査すれば、今世界がどの方向に人々を誘導しようとしているのかが、少しは予測できるのかもしれません。