第2章 No.16 克服するまで、同じ物語は繰り返す

この職場でも、私を批判する声は聞こえ続けました。これも前職場と一緒です。実際に嫌がらせもあったと思います。ただ、聞こえてくる声が、現実のものなのか幻聴なのかの区別は、私にはできませんでした。なので、何も感じていないように、聞こえていないように、淡々と働くしかありませんでした。

また、この職場には電車通勤で通っていたのですが、電車内でも、私の個人情報を多くの人々が話しているような幻聴が聞こえ続けました。それまで、電車通勤を経験したことがなかったので、普通、電車内でどれだけの方々が会話をしているかも分かりません。ここでも、何も感じていないふりをして、じっと我慢の毎日でした。