第2章 No.14 思考しながら働きたいという欲求

再就職した会社では、分業制の流れ作業で、ひたすら単純作業をしていました。失敗は許されない一方で、単純作業なので、新しい出来事が起こるわけではありません。個人的には単純作業は嫌いではありませんし、職場での嫌がらせに対しても、きちんと仕事を続ければ、そのうち受け入れてくれる方々が増えていくだろう、という確信はありました。

一方で、前の職場では研究の第一線で働く方々を支援し、問題があると色々と考えながら、その問題を解決していくような仕事をしていました。新しい職場では、そのような刺激や達成感は得られそうにありません。その中で嫌がらせに耐えてまで頑張る必要があるのだろうか、と思ってしまったことから、結局この職場は一ヶ月で辞めました。

傲慢な考え方かもしれませんが、私は知的好奇心が刺激されるような仕事をしたい、と考えてしまったのです。それは、今でも変わりません。