第2章 No.9 仕事を辞める

職場復帰してからは、あまり自我を出さずに、淡々と仕事をし続けました。

私は、「情報を共有する」ということは、とても大切なことだと認識しています。しかし、個人に対する感情的な批判的な評価は、大勢で共有するべきだとは思いません。つまり、個人に対する「嫌い」を共有することは正しくないと思います。その行為はいじめに発展していく可能性があるからです。

良い仕事をした人を賞賛し、皆がお手本とするような職場だといいと思います。

しかし、特に今の時代は、皆さん、他人を批判することが大好きなようです。

一人の方の失敗を皆で共有する職場がありました。私の視点は、その失敗は、直接ご本人に伝えればその後は無くなる、あるいは減るだろうな、というものでした。なので、失敗したことをご本人に伝え、経過を観察すればいい、というのが私の考え方です。しかし、特定の人物の失敗情報を多くの人々で共有し、失敗者を陰で批判する職場がありました。それを観ていて、仕事をする気力が徐々に削がれていきました。

その他にも大きな要因があり、すっかりやる気をなくした私は 、2012 年に仕事を辞めました。