第3章 No.6 呪われた補助事業

そして、この補助事業を担当するのは、私で三代目でした。最初に担当した初代コンビは、一人は産休に入り、一人は体調不良で休職してしまったそうです。二代目コンビの一人、T さんは自己退職し、もう一人は体調不良で辞職してしまいました。そして私は三代目です。その後、T さんの後任として採用された S さんとコンビを組むことになるのですが、この方がまた変わった方で、私は大変苦労することになりました。補助事業に関係する書類を作成するだけでも大変なのに、意思疎通をとるのがとても難しい方と一緒に仕事をしなくてはならなかったからです。

私にとっては、「呪われた補助事業」と言っても過言ではありませんでした。そして、この職場を辞める最後の日まで、私はこの補助事業に取り組むことになりました。