第3章 No.22 非合理な決まり

私が関わった補助事業は、その大学に所属していない他大学や企業の研究者の方々が、その大学の研究機器を利用できるようにしましょう、というものでした。この事業を発展させるためには、先ず、対外的に事業内容を知ってもらう必要があります。そのため、私が参加した当初は、生物系の展示会に複数の大学でブースを共同で出展し、本事業の宣伝を行なっていました。もちろん、そのための費用は、補助事業費で賄っていました。

ところが、ある年から、展示会へのブースの出展費用や出張費に補助事業費を用いてはならないことになりました。どうしてそう決まったのかの理由が、私には全く理解できませんでした。

そのようにして、とにかく、締め付けだけが厳しくなっていったのです。