第2章 No.8 物語に必要な要素として

私は人間関係では負けず嫌いです。相手を蔑むような行動を取る方々を許せない性格です。しかし、それ以外で他者に対して「こうあるべき」と自分の考え方を強要する性格ではありません。

人は、人間関係が悪くなると自分を正当化するために、必要以上に相手のことを悪く捉えるようになります。それが独り善がりな考え方だったとしても、そのことに気がつきません(私の実体験です)。また、人間関係の愚痴を聞く際には、第三者の私が客観的にみてどう感じるか、お伝えするようにしています(利害関係のない方が正確に状況を判断できることってありますよね?)。そして違う考え方があることを知っていただいた上で、その後の判断はご自身で決めれば良い、と考えています。

しかし、感染事故をきっかけに、物事が少しずつ自分の思い通りに進むようになり始めてから、私は変わっていきました。文句をいう人ほど、物事を改善するための努力をしません。そして、そのような方々に対する怒りが、少しずつ大きくなっていき、遂には自分が望むように物事が進まないことが許せなくなっていきました。

これは私の推測ですが、多分、「なんでも自分の思い通りに物事を進めたい」という一神教の思考系が、私に取り憑いたのだと思います。

悪魔に魂を売ったため、しばらくの間は、自分が望むように物事は進行しましたが、反動はすぐ現れ、その結果、休職することになりました。