頭の中で何者かが話し始めたのは、2012 年の 9 月頃でした。頭を使わないとこのような状況がずっと続く、と考えた私は、真面目に就職活動に取り組み始めました。
精神学を知らない、普通の人間であれば、この時点で病院に行き、薬を処方してもらって、症状がひどい場合は休職する方向に向かうことでしょう。しかし、私は全く逆でした。
頭の中で喋る声に対する恐怖心はありましたが、その状態を客観的に観察している自分も存在していて、薬に頼っても意味がない、と判断したため、病院には行かず、薬も服用しませんでした。そして、きちんと人間社会で働かないとこの状況を脱出できない、と思い、就職活動を始めました。
2013 年 1 月に何とか就職先が決まりました。先ずは三ヶ月の仮採用、ということで 2 月からパート勤務で仕事を再開しました。