現実は漫画や小説より奇なり 5

義務教育の弊害

昔の日本人は、学びたい人だけが寺子屋に通い、いろいろなことを学んできました。元来、好奇心が強く、学ぶことが大好きな日本人だからこそ、江戸時代の人々の識字率が高かったのでしょう。

そこへ、義務養育が投入されてしまいました。偏差値教育のもと、決まった答えを回答できる人間が、優秀とされてしまう世界です。全体主義を作り出すには、大変優れたシステムと言っていいのかもしれません。そして、一つの決まった答えを導き出せる人間がより優秀だ、という世界では、思考力が低下するのは当然だと思います。ですが、状況が変化した時に、そのような人々が臨機応変に対応できるとは思えません。だから、一旦「こう」と決めた武漢ウイルス感染症への対策を、一向に変えることができないでいたのです。