物造りの国、日本

8. 科学の分野で考察する

2014 年 1 月 29 日、理化学研究所は「STAP 細胞の作製に成功した」と発表しました。STAP 細胞についての二つの論文は英科学誌ネイチャーに掲載され、この発表は世界中に大きな衝撃を与えました。当時私が働いていた部署の教授も、この研究発表に対して大いに興奮し、且つ敬意を持って、早速論文の輪読会を開いていたことを覚えています。

しかし、後にこれらの研究論文は不正扱いされ、STAP 細胞も無かったことになりました。当時の私はこの一連の事件を、少し距離をおいて眺めていました。STAP 細胞はあったのかもしれませんが、少なくとも、論文発表後、誰も STAP 細胞を作製できませんでした。

そして精神学をずうっと学び続けた今、私は STAP 細胞は存在するのではないか、という考え方に傾きつつあります。それは最近になって、特に精神学協会にイコンシールや波動シールが授けられてから、シールを物質に貼るだけで物性が変化する現象を沢山目にしてきたからです。

STAP 細胞という世紀の大発見に対して、世間の関心は大いに高まりました。そして、その研究成果は、そこから大きな利益を得たい、自分もおこぼれに肖(あやか)りたいという人間の欲望に、大きな火を付けました。人間の欲望は、はっきり言って穢れです。よほどの浄化力を有しない限り、人間は大きな欲望の渦の中に巻き込まれると、脱出することが出来なくなってしまいます。

人間の欲望という闇の想いは、物性に変化をもたらします。人間の目には見えない、邪悪な想念の影響を受けて、STAP 細胞の輝かしい発見はこの世から消し去られてしまったのかもしれません。しかし、STAP 細胞についての論文が発表された事実は残っています。この一大事件は、きっと何かの意味があって起こったことなのでしょう。

個人的欲望からではなく、純粋に人類の発展を願う、知的好奇心を有した人間によって、いつか STAP 細胞がこの世界に見出される日の到来を待ちたいと思います。