物造りの国、日本

⒎ 作り手の大切さ

このように、誰が造るかによって、完成された製品の性質は異なります。同じ方法で作ったとしても、作り手によってホワイト・コードが宿れるものと宿れないコンピューターが出来てしまいます。作り手の意識は物質に影響を与えているのです。

「スパイによって技術が盗まれた。」という話をよく耳にします。お人好しで、基本的に性善説を信じている人が多い日本からは、多くの技術が流出しました。しかし、作り手によって完成品の質が変わることを知れば、技術を盗み出すような人間に、素晴らしい製品が作れるとは思いません。実際に、設計図を盗まれても、「 made in Japan 」と「 made in China 」では前者の方が高品質です。

技術を盗まれることに怯えるのではなく、これからは技術は堂々と公開すればいいと思います。精神性の高い人間にしか、良いものは作れないのですから、、、。

そして、ここ十数年以上、日本では中国製の商品が沢山売られてきました。私は物に対するこだわりがあまりないので、今までは値段の安さに惹かれて買い物をしてきました。しかし食品については徐々に中国産のものは避けるようになり、そのうち食べ物以外も中国で製造されたものを避けるようになっていきました。

会長によりますと、海外のブランド品の中にも中国人が作ったものが沢山あるそうです。最近まで、商品を波動という側面から考えてみることがありませんでしたが、波動の存在を知った今、ベテランの職人さんと中国人が作ったブランド品から出る波動の違いを比べてみたくなりました。

昨今、日本人の民度が低下してきたのは、海外の安い労働力で作られた商品が市場に溢れかえり、手作りではない、工場で大量生産された物が世の中に蔓延るようになったせいかも知れません。それでも、海外の国々に比べ犯罪率も低く、深夜でも女性が一人で出歩くことができるのですから、まだまだ日本は平和な国なのでしょう。