ある音楽家のおはなし 第六楽章

坂本氏をここに導いたもの

KAMI コンピューターで音楽を視聴した時に、さらに新たな事実が発覚しました。会長が「多分ここにお向かい(坂本図書室)があるのを仲介したのは、君の頭の中なんだと思うよ。」と Yu さんにおっしゃいました。 

第二楽章で書いたように、Yu さんは坂本 龍一氏と会話ができます。そして、この二人の間にも不思議な繋がりがあったようなのです。同ビルの一室で働いていた Yu さんは、数年前に実際に生前の坂本氏を見かけ、坂本氏の死後には坂本図書室の前の廊下で、小さくなった坂本氏の霊を見かけました。そして、坂本氏の存在を感じる体験を何回もしているそうなのです。 

例えば 甥っ子がラストエンペラーのワンシーンを真似して撮った動画を Yu さんが観ていたとき、坂本氏が「くすっ」と笑ったと感じたり、「ピアノに触って欲しいなあ。」とメッセージを受け取ったり、ピアノを弾いていると、アドバイスをくれたりするそうなんです。