神札について2  我が家のお狐さん事情

 

精神学協会主催の大阪セミナーは、2か月に1回開催されます。

ここ二年ほどは、はやり病の流行により、私は出席できないことが多かったのですが今年3月の開催時には参加することができました。2月に、昨年に上昇と浄化の指導でお世話になった何田さんが雪崩により亡くなったこともあり、ぜひ参加して状況を知りたいというのもあったのです。

 

午後1時から5時まで。4時間あるセミナーの休憩時間に、久しぶりに会ったメンバーと情報交換や世間話などをしていたのです。すぐ後ろの席に神狐隊の神社の元締め(女性・人間)が座っていて「縁結びにも神狐隊は力を発揮できます」というので、うちの娘のために一枚神札を購入することにしました。

申し込み用紙を渡されて、どのような内容の仕事かというのを詳しく書きました。「良縁」「縁結び」「娘が幸せになる相手」「経済力ありでお願いします」などの希望の条件も記入しました(娘の希望はよくわからなかったので、ほとんどが親の希望だけど)。

 

そうでした。2年ほど前、機会があったので積会長に質問した時には、

「狐って、縁結びにはあまり関係ないんじゃないの。ほかの商売(ビジネス)関係の仕事が得意でしょう」という返答。たしかに、神狐の専門分野はビジネス関係。商売繁盛。だから伏見稲荷大社には、豊かになったお礼代わりの赤い鳥居がずらりと並んでいるのですよね。

 

「本当に、縁結びもだいじょうぶ?」と、ふたたび元締めに確認したら、

「はい。ああ、狐さんの好みで人選して人を連れてきますので、条件に合わないなと思ったらお断りしてくださいね。すると次の人を、また連れてきてくれますから」

おや!? 狐の好み優先で連れてくるのなら事前に条件のオーダー用紙を書く意味はあったん?

やっぱり専門外じゃないのかな、という多少の不安は残ったものの、こちらの方にも時間がない。そこで「腕のいい優秀な神狐隊を派遣してね」としつこくお願いして、申し込み用紙を手渡して、派遣料を支払ったのです。

そして4月の上旬に、一枚の神札が届きました。

名前がないと呼びにくいので、つけた名前は『コンちゃん』。

いやぁ、センスがなくてすみません。

神狐隊の派遣システムは、数年前から構築されていたので、すでに何度も自宅にお迎えしているメンバーからは、神狐から「おはぎ食べたいって言われた」「ウ・ナ・ギって要求されたので、買ってきてあげたのよ」などという話が伝わっていたので、コンちゃんが甘党か辛党かわからなかったので、おはぎもウナギ(予算の関係でアナゴになったけど)もどちらも用意しておもてなしをしました。

あれから2カ月。

次の人どころか、まだ一人目も来ていません。

このブログ、読んでいる? コンちゃん。

君の任期の6分の1が終わったんやで。それなのに、まだなんの成果もなし。

努力してますか。営業してますか。

ウカノミタマさまが率いる白狐集団は、人間に例えると一流企業で働くホワイトカラーのエリート集団。大社には全国から人間が仰山、参拝に訪れるけど、もれ伝わるところによるとシンレイカイに会社を立ち上げたスティーブ・ジョブズとも伏見稲荷大社勢は提携して、サイバー空間でも大きなプロジェクトを展開するとか。

対して、コンちゃんが所属する神狐隊は、本社は地方の小さな神社だけど、所属している神狐は以前はそれぞれの場でおやしろを運営していた一人親方の専門職。まあ、その自前のおやしろを失ったので、みんなで蜂起して派遣型の神狐隊を結成したんでしょう。

ということはね。実力を見せてコツコツと実績を作らなければ、神札に乗ってご自宅へ派遣されるお仕事も来ないの。フリーランスでお仕事をするというのは、人間も神狐も「この仕事は得意です」という実績と信用第一が大事なの。

このまま、何の成果もあげずに、任期切れで本社に帰るとどうなると思う。まあ、次の派遣先はあるかしらね。お仲間の神狐の皆さんは、全体の信用を落としたと怒るんじゃないかしら。怖いね。もちろん、私は正直者なので、コンちゃんが成果を上げた場合はきちんとこのブログでご報告させてもらいます。

するとね。良縁を求める人が知ったら、全国から神狐隊に派遣要請がくると思わない?

いままで「商売繁盛」というのが専門分野だった狐業界に、「良縁・縁結び」の分野にも実績を作ることになるから、神狐隊の事業拡大としてはいいお話よね。これはチャンスかも。

コンちゃんは事業拡大に貢献した神狐として、その他の皆さんから尊敬されるかもしれないから、とりあえず、うちの猫とじゃれていないで目的にまい進してください。

そうそう。この間、オーさんからこんな話も聞きました。

オーさん:「この間、はじめて神狐隊のお札を申し込んだのよ。4月の初めにお札が届いたので、家に置いてあるんや。一週間の内、半分ぐらいは田舎の自宅でリモートワークしているんだけど家に帰るたびに『お願いします。会社に連れて行ってください。お願いします』って、狐が耳元でうるさいだよね。そのうちに、母親までもが『もう、ごちゃごちゃうるさく騒ぐから、さっさと会社に連れてったらいいんとちがう。はよ、連れていき』て、いうんや。あっ、知っていると思うけど母親4年前に死んでいるんやけど。いや、狐がうるさいってこんな話、だれにもできへんなぁ…」

いや、そこだけじゃなくて、全体的にそんな話を聞かされたら、普通の皆さんはドン引きますって。

でも、オーさん宅へ派遣された神狐隊の気持ちも、よくわかります。

不運やったね(笑)。

シン・シンダラチャンネルの方に書いたのですが、オーさんの肩の上には意識体のワミさんが常駐していらっしゃいます。聞いたところによると20年ぐらい前に「三輪山へ来い!」といきなりオーさんはコンタクトを受けて呼ばれたという話です。

お察しの通り、ワミさんはオオモノヌシ系であり、いつもはオーさんの肩に乗るぐらいの大きさですが、本体は家がいっぱいになるほどの巨大な巳(み)さんだそうです。派遣された神狐が身の危険を感じるのももっともな話で、同居するとなると恐怖でしょうね。

ね。コンちゃん。

生存の危機にさらされながら頑張っていらっしゃる職場環境のお仲間もいるんだから、我が家に来たことを幸運だと思って全力でがんばってください。また、おはぎを買ってきてあげるからね。

日戸 乃子 (ひと のこ)

 

こちらでもブログを書いています。↓

シン・シンダラチャンネル 向こう側からのメッセージ