2021.06.12 AM 10:30:
皇居の外縁はちょうど5kmほど。真円ではないが、ざっくり計算すると直径1.6kmくらいの大きな円だ。
よく私の例えに出てくるジブリのラピュタの城、いろいろな考証の結果、あれが皇居とおんなじサイズ感なんだって。
って、架空の大きさを例に出したって分かんないよねー…。じゃあ、端から端までてくてくまっすぐ歩いて20分強。それくらいの長さだ。
皇族の方が皆、車で移動するわけです。広い。
ぐるりと道を車で走る間に、頭がかなり重たい感じになってくる。すごい闇。お姉さんも頭が痛いと感じるらしい。
「負荷の方は大丈夫ですか?」
「えへへ、運転手が潰れたらやばいと思って、実はすでに体にダークシールを貼ってあるんだ」
「さすが」
(…ごめんね、私の体。でも、ここでサボったらいろいろと後がヤバそうだから、全力でいこうと思う)
肝臓のあたりを撫でた。毎日浄化に酷使している体と内臓を切実にいたわりたいが、今日は本気のフルスロットル。
体からも応答があって、腎臓と肝臓のあたりがフワッとエンジンがかかったようにエネルギーが回り出した。
SBMサロンに行きたくてもなかなか行けないのだ、大阪住まいの免許なし子さんだからね…。
普通の浄化では間に合わず、審判を祈り求める。あと悪魔がやっぱり多い。バサバサ切り捨てる。
その間、現実では、ふらふらする自転車、ふらふらするバイクを追い越したり、やたら右に寄りすぎるトラックとガードレールの間にうっかりすっぽり滑り込んだり、ヒヤリハットの連続。
お姉さん曰く、最近、こんな風に厄介な運転をするドライバーが急に増えたという。
こんなにドライブって、スリル満点でしたっけ。皇居周辺に来る途中も事あるごとに赤信号だし、すべてがなんだかうまくいかない。
これを、闇の妨害だという人もいる。
何も分からずとも、何かの嫌がらせと感じる人も多いだろう。日常の陰に、そんな悪意がいつも潜んでいることを思うとうすら寒い。
助手席にいるだけでもヒヤヒヤする。
早く終わってこの道路を離脱したい。