GWに南さつまに帰り、問題になっていた庭の地茅と向き合ってきました。ひと冬の間、庭に手を入れることができませんでした。井戸もあり元の畑地にしたいので除草剤は考えていません。五年ほど前から近隣は不耕作地になっており、地茅は四年前に庭を草払い機で刈るようになってから少しずつ増えてきました。昨年、庭全体に茅の白い穂がなびいているのをみて、これは大問題!
地茅は竹の根のように地下茎をのばし、光合成で繁殖しているそうですが、根が何層にも重なって取り除くのは骨がおれます。昨年は森に思いをよせている娘と砂土を鍬で耕し、茅の根を掘りあげて、後に地産のラッキョウを植えました。写真を見るとラッキョウはどこに?(笑) しかし地茅の繁殖を防ぐ効果はありました。
(草に埋もれたラッキョウ畑)
今回は次男と一緒に、ラッキョウ畑の隣の敷地に耕運機を入れて茅の根を掘り起こしましたが、息子は所用で翌日東京に行ってしまいました。仕方なく地産のさつま芋を一人で茅の根を抜き取りながら植えました。作業は面積も前回の倍以上あり、茅の根の掘り出しにはてこずります。保水と茅の増殖を防ぐ目的でマルチをかけましたが、通常の倍時間がかかり疲労も極限まで。
(根は地中にまだ半分残っている)
庭全体の地茅を取り除くのは、おそらく数年かかります。地元の人が「土ごと入れ換えないと無理。」と言うだけに手強いです。今回収穫したラッキョウは痩せていましたが、茅の根と対峙してくれたので十分かと思いました。数年かけて、この土地に立派なラッキョウやさつま芋ができることを期待します。
そして、他にも収穫の仕事がありました。今回は枇杷がまだ青く、高校の先輩ご夫婦と梅を大量に収穫しました。
氏神さまもきれいに。最後に庭の四方にお塩を置き、土地のお清めをさせて頂き仕事を終えました。疲労困憊していたので、庭を三週回る頃に場が少しかわったのを感じた時はほっとました。
田畑はすでにありませんが、古くからから祖先が住み続けてきた土地を父が一人で守ってきました。わたしの代で荒れ地にするのはとても心が痛みます。都会育ちではありますが、幸い次男が最近移り住んだので、この土地を生かし未来に繋げていけると良いのですが。しかし、週末は海辺のタンカン畑の応援もあるようで、広い庭の管理は一人では少し気の毒ですね。
たわわなる梅の実落とし先祖供養