この世の富とたましいの関係。(再掲)

昔の日本人、または、日本社会は、富と権力、そして、権威というものを正しい三権分立のシステムで運用し、独占的なパワーというものを排除する知恵を持っていました。

敗戦後から、それが変わり、日本人の意識と日本社会は、すべてがマネーの力の下に動くべきだという、アメリカ社会を支配する人間グループの考え方に染まってしまいました。その意識で、人間が日々の生活をするということは、日々、誰かを妬む思いを増幅させているということでもあります。国家が、社会が、といくらいい続けても何もよくならないのは、日本社会が富というものを重視しない文化の中で形成されてきた合意を捨てたからです。この先にあるのは、共産党の中国で生きている庶民の、命がなくても金が欲しい、という思いのエネルギーに満ちた社会でしょう。そんな社会で、ナイーブな正統的日本人は生きて行くことは困難です。何でこんな世になったのかを考え続けた人間が、たどり着く知恵がシンロジーというわけです。世界で唯一、マネーで買うことのできない価値を持つ国家が、このままのペースでいくと、あと半世紀もたたないうちに、地球上から、消えることになるかもしれないのです。その危機感を持てば、ひとりひとりの人生の意味も、大きく変わるはずなのです。