この物質宇宙の大きさは、人間の好奇心によって、知られはじめましたが、そのほとんどは、まだ未知の物質やエネルギーのようです。そのマクロコスモスを人間が反映して、ミクロコスモスとしてあるとすると、人間の実体である身体は、そのコスモス全体の約五パーセントを占めるだけということになります。残りは、何なのか。それは多分、ある種のエネルギーです。そのエネルギー量が、物質宇宙ではダークマターやダークエネルギーと呼ぶものに対応しているのか、ということですが、いまのところ、それは分りません。しかし、人間の意識活動というものは、身体の内部では、電気信号として動いていても、それを身体の外に出力しているエネルギーへの変換が行なわれていると考えるべきなのです。インドの人間の身体に対する知識の蓄積と、こうしたエネルギーの関係が解明されるタイミングが近づいているのは、それが、この宇宙の目的とリンクしているためだと考えてみてください。精神学は、一神教の神のエネルギーが、身体のある人間の内に降りるために、この二千年の時間が必要だったと伝える役割を担っていますが、その人間の数は、いまの地球上の人間の総数プラス過去の死者の数なのです。