できみア-2

和歌山県紀の川市、たま駅長で有名な貴志駅の近くに築70年の立派な庭園付つきの古民家があります。その場所の名は「神饌行器しんせんほかい」、神さまに捧げる供物を入れるお弁当箱という意味だそうです。
よってここを、食と癒しを提供する場として復活させるべく、NPO法人アーストラストが中心となり、古民家再生プロジェクトが発足しました。
村のはずれという位置にあるこの古民家は、周りの雰囲気と相まって、まるで癒し場のように思える趣があり、多くの方に訪れてもらえるよう、復活の時を待ちわびていたような雰囲気です。
炊事場には竃が残っており、供される食事では釜で炊いたご飯を出せるようにと…。
離れの静かな空間では、SBM(エステ)の時間も提供できるようにと考えられています。
それに、手作りのパンや地元でとれたものを加工したりと、オリジナルの物販の計画もあり、この場から発信していく予定です。
しかし、長年住む人のいなかった古民家、あれやこれやと夢は広がりますが、人様が癒しを求めて訪れる場にするためには、あれもこれもとやらなくてはならないことが山積みです。
されど、アーストラストの皆さんは、なるべく職人さんを頼らず、できるところは自分たちでと、週末を頼りに集まって汗を流すのでした。

まずは、建物自体の改修が先行しています。ハード面の力仕事は、岐阜から出張ってきてくれる会員の「たずさえ社」さんを中心に進んでいます。建物自体は昔ながらのお金をかけた立派で緻密な造りが現存しており、成るべくいまある古民家の佇まいを残したママ、皆様をお迎えできるようにと頑張っています。
屋内に残されている多くの家財の断捨離から始め、家の内外の大掃除に修繕修理(壁の漆喰塗りに、風情を残すため土間打ちまで)・厨房設備の設置(竃の復活も)に電気工事と、広い庭園のつぎつぎに生えてくる雑草引きまで…。
夢が広がるこの古民家再生プロジェクト!
このご苦労話しを、撮影した動画も交えてお伝えしていきますとお伝えしておきながら、時間がたってしまいました。
なんと、もうすぐプレオープンしてしまいそうな勢いですが、遅ればせながら、「しんせんほかいできるまで」と銘打った動画編集の一回目をお送りします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。