私にとってのこの宇宙は、短期的には、一神教の神の物語を完成させるステージということになります。そして、この宇宙の主人たる存在は、神でもなく悪魔でもなく、宇宙の開闢のトリガーを引いたものというのが私の見解です。つまり、神が宇宙をつくったのではない、という立場です。私にいわせれば、神は自らの物語を完成させるために、この宇宙の時空というものに閉ざされた存在なのです。それが、私にとっての、人間が小宇宙であるということの理解につながっているのです。直感力のある人間なら、ああ、神という意識体も、自分という人間の意識体、別の名をたましいと呼ぶものも、同じように、この宇宙の時間と空間の中に閉ざされているのだと、納得するはずです。問題は、そんな事が分ったとしても、人間としての人生という時間には、対人関係もあるし、生活のための仕事というものもあるし、何の役に立つのか、なのです。ところが、これが理解できるようになると、自分の人生にも、神と同じテーマが与えられているというシンプルな結論に到ります。あなたは何のために生まれたのかといったら、神の子として、神の物語を完成させるために生を受けた、という回答をすればいいのです。