昔々、未来がバラ色に見えるような夢を語れた時代には、科学技術の発展によって、人類はエネルギー問題などを解決して、地球上の全人類が、ほぼ等しく、自由に自分の人生を享受できるようになるはずだという楽観的な雰囲気がありました。ところが、二十一世紀に入ってみると、地球上の人類は、ひと握りのスーパー金持ち階級と、ほとんどすべての持たざる人間のグループに分れてしまいました。これは何故なのか、考える人間は、陰謀論というレッテルを貼られて、一般社会からは異端視されるよう、何者かが、人間の意識を操作する時代に入ったのです。多くのシープルと呼ばれる被支配側の人間でも、感覚として、そんなことは分かります。若い女性が子供を産んでも未来を描けないため、どこでも少子高齢化が進行し、この文明は最終段階に入っています。こんなに未来のない地球の支配者になっても、人間としては面白くないだろうというのが普通の日本人の感覚でしょう。しかし、この終末期の地球のために、いい意味でも、悪い意味でも、日本は、大いに貢献しているのです。世界の悪意を加速する手伝いをしているのが、いまの日本の姿だといえばいいのでしょうか。これに気付かないと未来はありません。