時空というものは、時間と空間ということです。ニュートンまでは、時間は絶対的に一定でしたが、アインシュタインの登場で、時間も相対的なものに変化しました。この物質宇宙には一方の方向にしか時間が流れないように見えていますが、最新の物理学では、時間というものはなく、過去と未来という区別もないという考え方があります。しかし、生きている人間には、生まれてから今日までの時間の記憶があり、その先には、死という運命も待っています。これが無神論宇宙というものが理論的に到達した時間の知識ですが、この到達点は、二千五百年前にブッダという人物が到達した宇宙の姿を、再発見したもののように見えます。人間にそれが分って、神や神々が人間であるブッダに、自分たちが知らないことを教えてくださいと弟子入りしたという精神界の歴史というか、記録があります。つまり、科学というものは、ブッダの知識を再発見する役割をすでに果したのです。ブッダが出て、生きている人間が、神の問題を解決できることが明らかになったので、イエスの十字架ということが、起きたというのが、「最終知識」という書が伝えている知なのです。いま人間は、ひとりひとりがイエスの役割を担っているのです。