現在の時空は無神論宇宙。

西欧文明の歩みでいうと、ニュートンが出て、アインシュタインが出て、この宇宙は、神なしで説明ができる時空に突入したといえます。神なき世ですから、当然、人間のたましいが裁かれることは、ありません。そもそも、たましい、なるものを、いまのところ無神論の科学は、扱うことすらしません。それでも、地球上で人間は、生きて、生産をして、富なりマネーなりを増大させて、貧富の格差も極限まで拡大させて、人間から出る闇の波動を増幅させることを続けています。このまま行くと、現行人類は、その自分たちがつくり出す闇のエネルギーによって、破滅の道につき進んでしまうと考えられます。それは、神を殺した人間が、自分で選んだ道なので、正しい運命といえないこともないのですが、こんな地球を多くの人間が望んだわけではありません。神という名の、人間のたましいのもとたるものの存在を否定すると、この宇宙も無目的になり、人間の生も無意味なものになります。それが、無神論宇宙という時空の特性で、人間の精神活動は、その宇宙論に規定されるように動くものなのかもしれないのです。このことがわからないと、精神学の意味も目的も理解することはできません。