<第二章>その七

第二章 意識は波動ということ

その七)宇宙と意識

この地球上で、生命が生まれ、自分はどこから来て、どこへ行くのか、と考える人間が生まれたのは、偶然の結果と考えることが、正しいのかどうか。ほとんどの人間は、それが、偶然とする考え方には共感できないはずです。それは、人間のたましいの奥の奥にある意識化というベクトルが、直感として、この宇宙にも共通していると感じる何かを持っているためです。宗教の神は否定しても、人間の意識が、宇宙のはじまりから終りまでを知ろうとするベクトルの背後に、宇宙が自分は何者であるのか、というはじまりの時に刻印された思いのようなものは否定できないのです。そこまで到ると、この宇宙には、意識化するというベクトルがはじめから与えられている、ということになります。その出発点を受け入れると、この宇宙には、人間意識という、地球の人類に固有の意識のほかにも、別な意識エネルギーが存在していても不思議ではないということになります。それらの他の意識体と人類がコンタクトできていないということで、それらが存在しない、ということにはならないのです。そして、この宇宙に存在する意識体が、人間にコンタクトする条件というものを考えてみれば、答えは簡単なものになります。知るべき時が来るまで、それらは、隠される、ということです。

(つづく…)

二千二十二年 十一月十八日 積哲夫 記