神に罪なくば人にも罪はなし。

人間世界の歴史がやっかいなのは、いまの人間が知っている過去の歴史の中でも、それぞれの文明には、それぞれ神たるものの関与があり、それを説明できる知識を持たないためともいえます。一神教の問題が解決したら、その他の神や神々の問題は解決するのでしょうか。結論からいうと、解決するのです。その理由を知りたいなら、「最終知識」という書をお読みください。そこには、エジプトの神もギリシャの神も、インドの神も、というように、各文明の神格が登場しますが、その理由は、地球神界という場が、かつてあり、その記憶は精神学に継承されているからです。それらの神々は、一神教の物語のステージに、この世界が移行した理由を、自分たちの失敗と知っています。失敗したから、次のものが担うのです。つまり、神や神々は、いく度も失敗し、やり直すということをくり返してきたと考えるべきなのです。一神教の宗教世界では、神は無謬ということになっていますが、それも人間が頭の中でつくり出した物語だということです。そうした誤りを補正する作用を、人間の歴史は持つということです。つまり、視点を変えると、神の罪の補正を、人間はその歴史の中でやっているということになります。