神が消えても、暗黒が立ちはだかる。

聖書の神の時代が終っても、この地球は、神の闇よりも、もっと巨大な暗黒のエネルギーに、覆われているという現実が見えてきただけでした。ただし、それは、聖書の神の問題を解決したものでなければ、この宇宙の暗黒の問題には立ち向かうことができないという、ある種の学習の結果だともいえます。約二千五百年前に、ブッダという人間は、この宇宙そのものが、暗黒のカルマを背負っていて、その日、その時の先にしか、人知はこの先に進めないということを知ったのだともいえます。つまり、ブッダが人間という存在のセンサーを総動員して到った知は、現代科学が、無神論の立場で追及してきた、この宇宙の成り立ちの秘密とは、たぶん、事象の表と裏の関係にあるということです。ここで重要なのは、いまの地球の人知が到達している知の一部に、現在の科学では突破できない領域に到る波動の知識が含まれていることなのです。この波動の知識がないと、暗黒の宇宙の内側の情報に接することができません。そして、暗黒の宇宙のカルマのエネルギーに吸収されるという道を歩むことになります。科学というものは、もともと、オカルトだったのです。見えない世界の向こうの何かを見ようとする知的冒険心を人間が持つ限り、その扉は開きます。