この物質宇宙はビッグバンで生まれましたが、その終末は、真空で終わるとされています。真空のエネルギーは巨大なので、そのまま永遠に閉ざされるというのが、いまの人知のようですが、無がゆらいでビッグバンが生じたように、真空もゆらぐ、というのが精神学の立場です。この物質宇宙の約95パーセントは、ダークマターとダークエネルギーとされています。人間はまだ、ダークマターもダークエネルギーも正確には知りません。その関係を、人間というミクロコスモスに当てはめると、その約95パーセントを、人間はまだ知らないのです。これを、物語宇宙という視点で見ると、いまのところ光が当たっているのが約5パーセントで、それが、意識化されている世界です。残りの約95パーセントは、これから光が当たって、意識化、または秩序化していくエネルギー領域です。どうやら、そのエネルギー領域に、この宇宙の内側で光と闇の戦いを現実化する何かの秘密があるようなのです。人間という存在は、それらの領域に光を当てるために、神の容器として存在しているというのが精神学の知識です。神の光だけでは、その暗黒面に光を当てることはできないのです。人間の役割は、この宇宙の正しい目的を知るところにあるのです。