無神論の時空の変化。

いまある物語宇宙を、無神論で説明できることはわかりましたが、その中にある意識体は、この時空のことしか知らず、この時空と共に、無に帰することを知っています。

この知は、約二千五百年前にブッダという人間が、感知した、この物語宇宙の法則です。そして、ブッダはこの物語宇宙が、ある種の意識体の試行錯誤の結果としてつくられた、いわば失敗のエネルギーを再現、または追体験するステージとして、発生したというところまで知っていました。

つまり、この宇宙の開闢の前に、同じようなデータが、宇宙をつくり出すエネルギーのもとにはあったということになります。ここまでの人知は、過去の反映ということです。いまある科学技術は、かつてあったものということです。

そして、無神論の宇宙では、この先にあるのは、宇宙的死ということになります。別な考え方でいうなら。この宇宙では、神も悪魔も人間も死に到り、それで物語は終了します。しかし、それは違うという情報も、この宇宙には内在しているのです。