映画「すずめの戸締まり」を鑑賞!

 

新海誠監督の「すずめの戸締まり」を映画館で観てきました。

いやぁ、クオリティは高かった、です。

私的には、前回の「天気の子」を観た時には、はっきりいってこの話ってどうなのだろうねぇ……という評価でした。何よりも、主人公の男の子がけっこうヘタレで、精神界の描き方も、神的モノの位置づけが「これでいいの?」という感じだったのです。

だからあまり期待せずに観にいきました。

今回も、死者の行く「常世の世界」の描き方に少し不満が残ったけれど、前作品から比べると、いや、見ていて展開が面白かった。敢えて、前回の「天気の子」で出した社会や人間側の負の要素を、今回は薄めて後ろに回したようです。

それだけ、メッセージとして、人間として生きる希望を前面に出していたので、鑑賞後も明るい気持ちで帰れたんだけど、でもそれは逆にいえば、希望を前面に出して終わらさなければならないほど、現実社会の方が疲弊して、まったく希望がない状態になっているのだ、ということです。この監督は、これからも伸びていくのだろうね。日本のアニメが、なぜ世界中から求められているのかということがわかる、正統な一作品です。

さて、こちらもおおまか、情報や材料も出そろったし、練り上げるという楽しみにかかります。怨霊さまも出たがっているようなので、役回りを用意して差し上げないとね。

 

来年は、いい年になりそうだわ。

 

日戸 乃子(ひと のこ)