この宇宙を構成しているエネルギーというものは何か、それを精神学の立場では、精神的なエネルギーと物質的なエネルギーという発想で考えることになります。無神論の科学でも、人間が発生させている意識エネルギーを認識の対象とすることは可能ですが、いまのところ、それらのエネルギーは宇宙の質量とは無縁のものです。ところが、精神学に与えられた神知では、この物質宇宙を生んだのは、精神的エネルギーだということになります。人間の意識活動も、その精神的エネルギーの一部なのです。ブッダの到達点でそれを説明すると、この宇宙は、その前の神や神々、その他の意識エネルギー体のカルマの結果として生まれたということになります。その問題を解決できないままの無明のエネルギーに、物質という素材と時間という舞台を与えた場が、私が物語宇宙と呼んでいる、いまの時空です。この宇宙は物語の舞台なので、意識体は、自分の物語を完結しない限り次のステージには移行できない仕組みというか、絶対のルールがあります。この知識にアクセスできるようになるための予備知識が精神学の学びの中に用意されているのです。