日本神道の結界も切れ、一神教の結界も切れ、その他、さまざまな日本人の意識を覆ってきたエネルギーの処理が進むなかで、たぶん最後に残っているのが、「最終知識」で日蓮がいった、法華経には力がある、という言葉です。いまの日本の政治システムの中で、ある宗教政党の存在が問題になっていますが、いまの日本の危機は、日蓮が生きた元寇の時代に匹敵するといっても過言ではありません。その経典の力というより、その経典の背後にある、ある種の呪いのエネルギーが、日本人の意識の活動を抑制しているのです。いまの日本列島上では、このエネルギーの処理を、精神界の存在が進めています。このような、精神的結界や、人間世界への精神的エネルギーの作用が、実は歴史をつくってきたのです。そのひとつの例が、いまの中国共産党が描く夢というのは、戦前の大日本帝国の軍人たちが思い描いた、大東亜共栄圏とほぼ重なるという事実です。それは偶然ではなく、地政学というか、土地が持つ波動というものがあり、それは人間の意識に作用するからです。これからの世界において、日本列島が古くからあるエネルギーを回復しないと、そうした中国共産党の夢に日本人が吸収されないとも限らないのです。