人間が願った神はいないけれど…。

過去の宗教は、やがて、人間は解放されて、バラ色の未来の時空が訪れると予告してきました。救世主なるものが現れて、すべての人間を審判し、耐え忍んだよりよきものたちが、神の国に入るというわけです。

精神界の正しいデータは、そうした甘いお話ではなく、目覚めたひとりひとりの人間が、その人間の小宇宙の救世主になりなさい、ということでした。

この知識に出会って、自分は救世主などにはなれないと思うのが普通の人間ですが、それは過去の歴史に、イエスの十字架を含めて、覚醒し、神のお役目を担う人間の不幸が、無数に刻印されているからです。

ところが、それらのことは、邪悪なこの世の支配者が、永遠に、人間たちを、自分たちの支配下に置いておくために、長い年月をかけて、つくり上げてきた、正しい光への防御システムに過ぎないのです。このことが、分ると、人間世界で、一気に覚醒が進むはずなのですが、そうはなりません。それほどこの防御システムは固いということです。