聖書は良くも悪くも、神の物語として、西暦で語られる時代の人間の意識と行動を規定するものでした。そして、新約と旧約とされる聖書の時代が終ってみると、キリスト教文明は終ろうとしているのに、生き残って、世界を支配しているのは、ユダヤ教というか、カバラの知を利用している人間グループという姿が見えています。実は、これは約二千年前のイエスの十字架のストーリーを、二千年かけて、再現しているといえるのです。当時のエルサレムの神殿においてマネーをつくり出していたのは、この世の金銀と、神のマネーを交換する両替商とされる人間グループでした。イエスは、彼らの正体を告発したために、当時のエルサレムの住人の支持によって十字架にかけられたのです。いまの世界を支配している国際金融資本家という人間グループは、そのエルサレムの両替商の後継者たちなのだと気が付けば、二千年前のエルサレムの支配システムが全世界に拡大したのがこの西暦の時代の運命だったことが分ります。そこで、アメリカの大統領で暗殺された、リンカーンにしろ、ケネディにしろ、彼らが何をしようとしたかを調べてみれば、この世というものを支配しているものの姿は、二千年前と変わらないことも理解できるのです。