いまのこの世界をマトリックス的に支配している人間グループにとって、地球上の人類というものは、羊飼いの飼う羊のように、ただ従うものであって欲しいのです。自分の足で立ち、自分の頭で考えたいという人間が増加すれば、支配するものに正当性がないことを問われることになります。長い間、この考えない人間をつくることに一神教は大きな役割をはたしてきたのですが、その足元が揺らいでいます。それは、ヒトラーやシュタイナーのように、キリスト教的精神界的データにはない、意識体の人間へのコンタクトが、20世紀からはじまったためです。キリスト教は、その出発点において、モーゼのように神の声を聞ける人間を通して、人間に命令するというシステムで、唯一絶対という神の権威を確立しようとしました。それが、わたしは妬むものである、という神の正体で、その神こそが人間のたましいのルーツなのです。その閉ざされた世界の一部が崩れ、ヒトラーやシュタイナーのような、何者かにコンタクトされた人間が、この地球の文明に影響力を持ちはじめたのが20世紀だとすると、この21世紀は、地球上で生きる多くの人間が、それらの情報系とコンタクトしはじめるようになるはずだと、簡単に予測できるのです。