『神を超えよ! 仏を超えよ! 積哲夫の言葉【一の巻】』の紹介記事 その⑦

———–以下抜粋—【第二十六回】から

 本日は私から。今日のお話のメインのテーマは、皆さんが忘れていることをしっかりとお話したいのです。皆さんが忘れているわけではないと思いますが。

何田 お願いいたします。

 私は、くり返し精神学というのは科学よりも科学的な理論で、要するに理屈だといっています。たとえば、最終知識というのは書いた人間も、書いた経緯もはっきりしています。でも地球上に残っている神様文書で、書いた人間と書いた経緯も明らかな文書はないのです。

何田 そうなのですか。その経緯や記録が全部残っている書というのはないのでしょうか。

 そう。誰がいついつ何をやって、どうなったのかという文書です。聖書だって全て伝承でしょう。ブッダだってそうでしょう。もともと、文字のない所で何かが始まって、それを誰かが筆記して記録して、写して、また写して今日まで伝わった物が、それがたとえば聖書だったり仏典だったりするわけです。古事記、日本書紀だってそうです。原本は残っていません、どこにも。

それで、最終知識はその書いた人間が、この書が聖書とクアルーン(コーラン)の時代を終わらせるための書だと宣言しています。日本では先立つものとして、古事記と日本書紀が置かれています。これらの情報系は全て同じところから出ています。そういっているのに、そのことの重要さを皆さんぜんぜん気がつかないでおられます。皆さん、キリスト教と精神学は別な物だと思っているでしょう。精神学というのは、キリスト教の目的でもあったし、仏教の目的でもあったのです。

皆さんがありがたがって、過去に遡っても何にも得られませんよといっているのです。真実の情報は何ひとつ、伝わっていないのです。すべて伝聞情報なのです。途中で書き改めている可能性が極めて高い書ばかりです。それでも大筋においては、今の人類にとっては必要な情報がそこにはあるのです。

最終知識にはきちんとは書かれていませんが、最終知識を読めば日本の神々の中に過去の地球データのほとんどが移築されているということがわかるはずです。そうすると明治維新の後で大本教が出てきて、大本教が救世主としてデビューさせようとしたのがスサノヲ神だったということが、いかに重要だったのかということを読み解かなければいけません。

何田 はい。

 明治維新が起こしたのは、今の世界を支配しているスサノヲ的社会です。キリスト教というのはスサノヲ神界だから、それはいってみれば古事記的にいうならウシハク文明ですね。力によって支配する文明です。ところが千三百年前に、この国に置かれた日本国の神話を読み解くとオオクニヌシ神というのはスサノヲ王朝なのです。スサノヲ王朝=ウシハク文明の子孫が、天から降りてきたアマテラス系の神様の一族に「君たちのやり方じゃなくて神様業界のやり方にするから、この国を譲りなさい」といわれて「はい、わかりました」といって、スサノヲ王朝はアマテラス王朝に国を譲るわけです。戦前の日本は、世界進出の時に、天皇を世界の救世主の代わりに立てようとしました。そういう宗教にしようとしたのです。

何田 天皇を救世主にして、世界を大きくまとめようとしたわけですか。

 そうです。それがある意味、大アジア主義といってもいいのですが、その教えを継承した宗教のようなものが、今でも極東アジアで残存しています。朝鮮半島が日本に併合されて、日本型の教育をされて、朝鮮半島の人達は儒教しか知らなかったので敗戦後、半島の皆さんのほとんどはキリスト教に改宗されました。なぜかというと元々、宗教がなかったからです。

たとえば、そういう時代に生まれた、統一教会というものがありますが、かつて日本国の神道系の人達が世界に対して天皇を救世主にしようといったお話を、教祖になった人物が自分の頭で作り替えただけといってもいいのです。私にいわせれば、そういう情報が人間社会の無意識の中に強烈にあって、それを教祖になった人物に取り憑いた何者かが代弁しただけなのです。キリスト教の分派というものは常にそうやって出てきたし、今もあるのです。そして日本の内部でも同じようなことをやってきたのです。

それらのことは、この日本国の正しい神様業界からいわせれば、千三百年前に卒業した問題を改めてほじくりかえしているだけでしょう。それをするあなたたちは馬鹿じゃないの、というお話なのです。千三百年前に国譲りしたってことは「もうスサノヲ型救世主の時代は終わりました。シラス国にします」と決めたお話です。だから、力による革命とか、暴力による支配などは、日本の神様ストーリーにはもうないのです。それをキリスト教文明を見ていて、明治の人間、明治以降の敗戦までの人間達は、この方法なら上手いこと世界の人間が日本を神の国と見てくれるかもしれないと思ったのです。明治維新でね、この日本国はウシハク文明に逆戻りしたのです。最終知識と、私がいっていることを正しく理解すれば、それしか結論がないのです。

———–抜粋終わり—–

いま、政界との癒着が取りざたされている統一教会。歌手の桜田淳子さんが合同結婚式に参加したことで、一躍有名になりました。私は、彼女と同年代なので、キャンパスでも何度も勧誘を受けました。でも話を聞いても全く理論的ではなくて、なんで皆さんが魅せられるのかがわかりませんでした。しかし、勧誘はしつこくて一度話を聞いたら何度も誘いにやってきます。弱冠二十歳ぐらいでしたから、こちらも強く言えませんでした。結局、母親が一喝して、それからは来なくなりましたが、実家からの通学だったからよかったものの、独り暮らしとかだと付け込まれることも十分にあると思います。

同世代の女性たちが合同結婚によって、世界のあっちこっちに居住していることがわかってから、「せっかくこの時代に日本に生まれたという運の良さを、無知なことから自分で捨てていくなんて…」と、思いました。自分の周りの人の言うことにしか耳を貸さなければ、相手側の都合で動かされることになります。それほどに、世界は邪悪なのです。

日戸 乃子(ひとのこ)